自分をLGBTであると思うに至ったきっかけ(1)
私が自分のセクシャリティについて考え始めるきっかけになったのは、30歳の時に経験した恋愛でした。
相手は同年代の女性で、初めて会った時から異常にお互いのテンポが合うというか、一緒にいると本当に心地良い友人でした。職場が一緒なわけでもないので、わざわざ時間を作らなければ彼女とは会えないので、私は彼女に会うために様々な口実をつくったり、楽しそうな遊びのプランを考えては誘っていました。
彼女は基本的にお金がない人だったので、ボーナスが出るたびに何を買ってあげようか、どこに連れて行ってあげようか、なんてことを一人で考えていました。
めちゃめちゃ良い友達ができたなーなんて思いながら、いつも通り彼女と遊んだ帰り道、ふと、こう思いました。
「ちょっと待てよ、これ私、彼女のこと好きになってるんじゃない…!?」と。
次の瞬間、なぜか頭の中が超パニックになりました。
だめだめだ!同性なのに好きなっちゃいけないでしょ!勘違いだ、落ち着け自分…!
頭は混乱するし、心臓のバクバクが止まらないし、かなり挙動不審な感じで電車に乗りました。そして家に帰るとすぐに何でも話せる男友達に電話して、こう言いました。
「どうしよう、女の子を好きになったかもしれない…」
そこから、私の実らぬ同性への初恋が始まってしまったのでした…。(恥ずかしい!)
つづく