読んでみた本「百合のリアル」
LGBTを認識したころ、貪るようにネットで「LGBT」とか「レズビアン」のキーワードを検索し、情報を探しました。
その中で最初に出会った本が牧村朝子さんの「百合のリアル」でした。
LGBTコミュニティ、特にLコミュにいる人にはとても有名な本ですが、いわゆるストレートの方にはあまり知られていないかもしれませんね。
自分には人生のターニングポイントで生き方のヒントを与えてくれた本っていうのが何冊かあるのですが、この本はまさにそのうちの一つです。
LGBTに限らず、差別とは何か、相手を理解するとは何か、についてとてもわかりやすく書かれています。この本、LGBTコミュの人しか知らないのがとても残念だなって思うんですよね。愛について、性についてわかりやすく書かれた本って日本にはなかなかないので。
Lである、Gである、Bである、Tである、そういうのって、誰に判断されて決めるわけでもなく、自分で決めて良い。決めたくないんだったら無理に決めなくても良い。そもそも人間にラベルなんて貼られていなくて、違う人間が個々に存在しているだけ。お互いに違うからこそ、理解に努めることが必要。
自分の性的指向で悩み始めた時に、この考え方に出会えたことは自分にとって本当に良かったと思っています。今でも自分が何なのかわからなくなって落ち込みそうになることがあって、そんな時にこの考えに立ち返ることにしています。最初の段階で考え方のベースを固めることができたのは、精神安定上、とても良かったです。
おすすめ